青の創作漫画ブログ

悪い事したら怪物になる話その1

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怪物譚からみる教育

 幼い頃、よく「夜に笛を吹いたらヘビがくるよ。」と母に言われていました。それは、夜に笛を吹いたら近所迷惑だということが一番の理由で、子供に対するしつけのひとつだったのでしょうが、調べてみるといろいろな説があるようです。
 昔は笛を吹く行為自体が神聖だった説、口笛は泥棒の合図だった説、本当にヘビを引き寄せる説…などなどたくさんの説があるらしいのですが、そういった迷信というのを子どもの頃は特に何も考えず、「そうなんだ…コワッ。」と信じがちです。「悪い事したら怪物になる話」も子どもの頃に「悪い事したら怪物になる」というしつけの一環から思いついたお話です。まぁ、私、口笛吹けないんですけど…。
 西洋のおとぎ話や日本の昔話では動物や怪物になる、されるなんていうお話がよく登場します。そういった怪物たちは人間と見た目が違うというだけで、迫害されたり、いじめられたりします。その怪物が人間にとって邪魔な存在だったら討伐されることもあります。人間にとって、自分たちと少しでも違うところがあれば、排除の対象になるということです。逆に、そういった怪物たちに手を差し伸べるお話もあります。最初は畏怖の対象だったけれど、だんだんと心を通わせていくといったストーリーです。これらのお話を見ていると、時代の流れや移り変わりを感じます。今の読み手側が心を動かされるのは後者のほうだと思うからです。怪物というのは比喩で自分たちと違うものを一方的に批判するのではなく、お互いの良い所を見つけ合おうとするのが今の教育の流れではないではないでしょうか。小学生の頃、「○○ちゃんのいいところ探し」とかそんなことをした記憶があります。そんなところからも、「悪い事したら怪物になる話」を描くきっかけになりました。

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怪物になる法則

「悪い事したら怪物になる話」では、
①「悪い事」したっていう認識(反省しててもしてなくても)があって初めて怪物へと変化する。
②反省したり、誰かに赦してもらえて罪の意識がなくなったら人間に戻る。
という法則(呪い?)があります。
 米田の場合、人を殴ったことに対する自己嫌悪と罪の意識が激しすぎて怪物化しています。普通の人だったら自分も殴られたからお互い様、自己防衛の範囲だから俺は悪くないと考えるので怪物化しません。しかし、米田は罪の意識が人一倍強いので、怪物化したままというわけです。人を殴ったことには理由があって、あなたは反省していると駒子に諭され、赦されたことによって怪物化がやっと解けます。狼なのは特に理由はないのですが、男らしい動物といえば、狼かなと思いました。
 駒子は最初から「怪物に対する畏怖がない」というよりも、「怪物であることに興味がない」といったテイストです。怪物になる=悪い事をしたということなのですが、怪物になるには「悪い事への認識」が必要だからです。怪物になった者は自分が悪い事をした、という認識があります。そこに「反省」の念があればそれでいいんじゃない?というのが駒子のスタンスなのです。
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